リフォームを行う理由は、現状の住まいに不満を感じているからですが、これはごく自然なことです。どんな人も、長く住み続けるうちに住宅に求めるものは次第に変化します。年齢とともに家族構成もライフスタイルも変わります。幼い子供がいる家庭と、介護が必要な高齢者がいる家庭では、住宅に求めるものは違います。
洗面所にちょっとした棚が欲しいときや、リビングにカウンターを作りたいときは、業者に依頼するより自分でリフォームする方が、より早く安く済むかもしれません。リフォームに必要な建材はホームセンターで売られているうえ、最近では無料で利用できる作業コーナーを設けているお店もあります。ツールを持っていなくても無料で借りることができ、分からないことがあればスタッフが相談に乗ってくれます。
床の艶がなくなってきた、傷が気になってきたといったようなとき、フローリングにワックスを塗ればいいと思う方もいますが、自分でするより業者に頼んだ方がいいです。フロアコーティングには種類があり、ガラスコーティングは傷に強く強度抜群です。また、キッチンやユニットバスのような大きな設備を入れ替えたいときも業者に依頼する方が賢明です。大きな設備は据え付け工事が大変なだけじゃなく、撤去した古い設備の処分も必要です。けれど、リフォーム業者に工事を依頼すれば、処分も一緒に行ってくれます。
浴室やトイレに手すりを付けるだけの簡単なリフォームでも、行うことで生活への不安が解消されます。特に高齢者や障害者がいる家庭では、転倒を未然に防ぐ効果があります。また、「まだ手すりは必要ない」と思っていたのに、手すりができると思った以上に便利で驚く人も少なくありません。そして、不安が解消すると、生活の質はあがります。
リフォームにかかる費用は、どんなリフォームを行うかによって大きく異なります。トイレを新しくするだけの人もいれば、家全体に大規模な改修工事を行う人もいます。同じ水回りリフォームでも、どんな設備を選ぶかによって費用は数倍から10倍以上も違います。このため、相場価格はあくまで参考程度に捉える方がいいですが、専門機関の調査によるとリフォーム資金の平均額は約230万円です。このうち自己資金は200万円弱ですから、ほぼ全額を自己資金でまかなっている人が多いことが分かります。
浴室リフォームは水回りリフォームの中でも特に費用がかかる工事です。そして、どんなメーカーでも同じサイズではなく、メーカーと商品によって微妙に規格サイズが違います。できるだけデッドスペースを減らすためには、現在の住まいに最適なサイズのユニットバスを選ぶのがおすすめです。
また、ユニットバスの換気扇にはいろんな機能が付いています。例えば24時間換気システムに対応している換気扇や、浴室暖房機能がある換気扇などがあります。他にも、ドアのタイプや手すりなど、数々のオプションがあります。あなたの家庭にぴったりな浴室はどんなタイプか、時間をかけて納得のいく製品を選びましょう。
リフォームを依頼した業者を決めた理由は、「知人の紹介」と「以前から付き合いがあった業者」のふたつが極端に多くなっていて、それぞれが全体の約30%を占めています。両方合わせると約60%にのぼります。その一方、現在の住宅を施工したハウスメーカーにリフォームを依頼した人は、わずか約16%しかいません。残りの人は、折り込み広告やセールス、インターネットを見て業者を選んでいます。